コロナ禍以降、世界中でオンライン教育が急速に広まり、日本語教育の現場でも「オンライン授業」が当たり前になりつつあります。しかし、いざやってみると「学習者の反応が見えづらい」「対話が弾まない」「教材がうまく使えない」といった悩みも多いのが現実です。
この記事では、オンライン授業に挑戦する日本語教師の皆さんへ向けて、授業の質を高めるための「5つのコツ」を具体的なツールや事例とともに紹介します。対面授業に引けを取らない、むしろ「オンラインならでは」の学びをつくるヒントが満載です。
対面授業と異なる設計・進行が求められるため、事前準備と柔軟な対応力がカギとなります。
授業内容を「語彙の導入」「文型の練習」「会話力の強化」など、明確な目的に分解しましょう。ゴールが明確だと、ツール選定や活動の組み立てがスムーズになります。
オンラインでは集中力が続きにくいため、15〜20分単位で「説明→練習→共有」といったリズムを意識しましょう。
発言や操作の機会を定期的に与えることで、学習者の「参加意識」が高まります。ブレイクアウトルームや投票機能を活用すると効果的です。
静止画だけでなく、アニメーションやページ切り替えで視覚的に飽きさせない工夫をしましょう。
Zoomのチャット機能で即時回答を求める文法クイズなどを取り入れると、緊張感が生まれます。
「〜さん、どう思いますか?」と声をかけることで集中を促せます。
オンライン授業には「非言語情報の伝達が難しい」「即興性に欠ける」といった制約がある一方で、
対面とオンラインを「別物」として扱うのではなく、目的に応じて補完的に使い分けることが理想です。
とある日本語学校では、週2回のオンライン授業を以下のように設計しています:
さらに、Padletで学習記録を共有し、ChatGPTを使った家庭学習も導入。学習者の満足度調査では、85%が「対面と同等、またはそれ以上に満足」と回答しています。
オンライン日本語授業は、ただ“映像越しに教える”だけではなく、「双方向性」「柔軟性」「ICTリテラシー」を生かした新しい学びの形です。
本記事で紹介したツールやアイデアを取り入れて、あなたの授業も「対面に負けない」どころか、「オンラインだからこそ」できる学びに進化させてください。
まずは、ひとつだけでも新しいツールを試してみることから始めてみませんか?
AIエンジニア/日本語教師
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